事実に基づいた当たり前の競馬情報

G1制覇 ディープインパクト

判定

競馬では数多くのG1ホースが存在しています。しかしながらその中で名馬と呼ばれるためにはそれにふさわしい成績と、人々を魅了するためのドラマが必要です。そんな名馬と呼ばれる馬のドラマを一部見ていきましょう。

競馬ファンの中で名馬として必ず名前があがるのがディープインパクトだと思います。
この馬の父は偉大な種牡馬であるサンデーサイレンスですが、セレクトセールにて7000万で落札されたいわゆる普通の馬だったのです。育成牧場でもさほど大きな評価は無いまま池江厩舎に預けられました。

ディープインパクトの評価が一変したのがデビュー前の坂路調教のタイムでした。かなり早いタイムで駆けてきたのにまったく息が上がっていなかったのです。その評判からデビュー戦では単勝オッズ1.1倍というものでした。そしてその新馬戦では一度もムチを使うことなく快勝します。

そして若駒ステークス、弥生賞と一度もムチを使わず勝利しました。そして最初のG1である皐月賞ではスタートで落馬寸前の躓きをし、圧倒的な不利な状況から直線でのムチ一発で快勝してしまいます。ここからディープインパクトはダービー、菊花賞を制覇し3冠馬となります。
そして生涯成績14戦12勝の名馬となるのです。

G1への道のり 日本ダービー

馬 シルエット

数あるG1の中でも日本ダービーは競走馬にとって生涯1度だけのチャンスしかありません。
年齢の限定されたレースだけに、その後も名馬として語られている競走馬が多く存在します。
日本ダービーはどの馬でも出走できるわけではなく、3歳の中でも18頭にしかチャンスが与えられません。レースの開催時期が比較的早い時期の事もあり、競走馬としてのピークというよりも、今後も更に飛躍するような名馬達の争いになる事が多いレースです。

出走条件には様々な条件が存在しますが、最も名馬として多い道のりは、皐月賞で4着以内に入った馬に与えられる優先出走権からの出走馬がその後の人気馬となる事が多いようです。

もちろん、個々の競走馬の成長の早さには違いがあるので、他の出走条件をクリアした馬も選ばれた馬に違いはありませんが、その後に名馬としての勲章でもあるクラシック3冠馬になるには、最低でも皐月賞に勝利を収めた馬にしかチャンスは与えられませんし、皐月賞と日本ダービーに勝った競走馬で菊花賞にも勝利したクラシック3冠馬は、数えるほどの頭数しか存在しません。

G1としての価値も、有馬記念やジャパンカップに次いだ高額賞金が用意されている事からもレースの注目度が理解できるといえます。